「ぼくたちの家族」 石井裕也監督が描く家族のかたち
最近見た「ぼくたちの家族」が最高に良い映画でした。
ストーリー
重度の物忘れにより病院で検査を受けた玲子(原田美枝子)は、末期の脳腫瘍で余命1週間と宣告される。そして認知症のような状態になった玲子は、それまで話すことのなかった家族への本音をぶちまけ、長男・浩介(妻夫木聡)、次男・俊平(池松壮亮)、夫・克明(長塚京三)はうろたえてしまう。やがて経済破綻や家庭内不信など、ごく普通の家族に隠されていた問題が明るみに出てきて……。シネマトゥデイ
この作品は、本当にリアルな家族像が描かれていて、自分の家族の姿と重なりまくりでした。
特に妻夫木聡と池松壮亮が演じる兄弟の距離感が非常にリアルで、それぞれ性格は正反対なのに、一番理解し合っているところなど、兄弟っていいもんだな~と感じました。
あとは、池松壮亮の存在感ですよね。これぞ次男!って感じで、完全にハマっていました。
フラフラして何も考えていないようで、実は誰よりも空気を読んでいたり、いろいろ考えていたり、そして母親が大好きだったり。
内に秘めていた想いが溢れだした時、バラバラだった家族が動き出します。
そのシーンは涙が止まりませんでした。
あとは、この黄色いシャツも伏線になるユーモアも交えたストーリーラインが、作品をさらに良いモノに仕上げてると思います。
「ぼくたちの家族」
石井裕也監督が描く、すばらしい家族のかたちでした。
映画『ぼくたちの家族』予告編