Haruの雑記ブログ

映像翻訳者のHaruです。大好きな映画やサッカーのこと、時事ネタ、文化考察まで。関心分野を備忘録的に。

2014年、面白かった映画を振り返ってみる② 『そこのみにて光輝く』

前回、2014年面白かった映画で取り上げたのは『ラッシュ/プライドと友情』でした。

『ラッシュ/プライドと友情』が今年の洋画No.1なら、邦画No.1はこれしかありません。

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そう、これです。呉美保監督作品そこのみにて光輝く

この映画は、ズシーンときました。

人生という道を踏み外してしまった人たちの辛く切ない人間ドラマ。いつからか、まともな生き方が出来なくなってしまい、腐った大人に、うまく利用される若者たち。

何とか必死で変わろうと努力すると、必ずそれを邪魔する大人が現れる。

一度社会から除け者にされると、戻るのは困難な世間の辛辣さとゆうか、醜さが、見ていて辛い部分もありました。

しかしながら、厳しい現実がありながらも、最後のシーンで垣間見える人生の輝きが、途方もなく美しいんです。

主演の綾野剛をはじめ、池脇千鶴、菅田将輝といった俳優陣、映像、すべての完成度が高く素晴らしかったです。

中でも水商売で家計を支える姿が印象的な池脇千鶴は存在感がすごかったです。綾野剛も、あーゆう落ちぶれた男の役をやらすとNo.1なんじゃないかと思います。

今年は良い邦画に出会えて良かったです。

まだまだ邦画も捨てたもんじゃない、そう思います。

そこのみにて光輝く 通常版DVD

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