Haruの雑記ブログ

映像翻訳者のHaruです。大好きな映画やサッカーのこと、時事ネタ、文化考察まで。関心分野を備忘録的に。

「ソロモンの偽証 前篇・事件」感想-続きが気になって仕方ない二部作ってどうなの?-

 先日、「ソロモンの偽証 前篇・事件」を見てきました。

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直木賞ほか多数の文学賞を受賞するベストセラー作家の宮部みゆきが、「小説新潮」で9年間にわたり連載したミステリー巨編「ソロモンの偽証」を、「八日目の蝉」の成島出監督が映画化した2部作の前編。バブル経済が終焉を迎えつつあった1990年12月25日のクリスマスの朝、城東第三中学校の校庭で2年A組の男子生徒・柏木卓也が屋上から転落死した遺体となって発見される。警察は自殺と断定するが、さまざまな疑惑や推測が飛び交い、やがて札付きの不良生徒として知られる大出俊次を名指しした殺人の告発状が届き、事態は混沌としていく。遺体の第一発見者で2年A組のクラス委員を務めていた藤野涼子は、柏木の小学校時代の友人という他校生・神原和彦らの協力を得て、自分たちの手で真実をつかもうと学校内裁判の開廷を決意する。物語の中心となる12人をはじめとした中学生キャストは、1万人の応募があったオーディションで選出。藤野涼子役の新人女優・藤野涼子は、本作での役名をそのまま芸名に女優デビューを飾った。 映画.comより引用

感想としては、すごーく続きが気になりました!!

だって、事件が起きて、主人公の葛藤があって、いよいよ決心して、これからやったるでぇ~!って時に終わっちゃうんで。

後編を見ないといられない作りになっています。

去年の「るろうに剣心」のように1つ1つある程度ストーリーとして出来上がっていると良いのですが、この映画は、後編を含めて1つのストーリーが完成するので、前篇だけでは、何も解決しないんです。

こういった二部作は最近の流行りなのか、けっこう増えてきていますよね。

ですが、個人的には、やっぱり一本にまとめて欲しいところです。だって1本映画見るのに1800円ですよ。二部作なら1つの作品を見るのに3600円かかっちゃいます。

まあ、二部作批判はこの辺で置いといて、作品についてですが、オーディションで集められた生徒役の子どもたちの演技、次々と発生する謎、などなど今作は見どころ満載です。

成島監督が前篇のテーマは『勇気』と試写会で仰っていたように、後半の子どもたちが、自ら考え、真実を求め立ち上がる姿。特に主人公の心情の変化は見応えがありました。

また、大人への不信感や、メディアへの批判なども含まれていて、その辺りもこの作品の面白いところだと思います。

なかなかの骨太映画になっているので、ぜひ見てみて下さい。

きっと私と同じように、すごーく続きが気になることは間違いありません。

宮部みゆきの原作本も読んでみるといいかもしれませんね。