アカデミー賞4部門受賞!『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』あらすじ、感想。
『バベル』などのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品で、第87回アカデミー賞作品賞を受賞した『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を見てきました。←遅い
スコア
★★★☆☆(3.5)
あらすじ
かつてヒーロー映画『バードマン』で一世を風靡(ふうび)した俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、落ちぶれた今、自分が脚色を手掛けた舞台「愛について語るときに我々の語ること」に再起を懸けていた。しかし、降板した俳優の代役としてやって来たマイク・シャイナー(エドワード・ノートン)の才能がリーガンを追い込む。さらに娘サム(エマ・ストーン)との不仲に苦しみ、リーガンは舞台の役柄に自分自身を投影し始め……
おすすめポイント
1.カット変わりを見せない斬新なカメラワークに120分スクリーンに釘付け!
2.俳優陣の演技が最高!
3.コメディ要素も多々あり、エンターテイメント性高めで面白い!
感想
昨年からの話題作で、アカデミー賞作品賞を獲得した今作。
やっと見られました。『6才のボク~』の作品賞受賞を期待していた身としては、その賞を奪っていった『バードマン』を見ないわけにはいきません。
今作はカット変わりを全く見せないように工夫されていることでも話題だったので、どうしてもカット変わりが必要なシーンはどうしているのかなど、そのカメラワークにも注目して見ていました。
夜が明けていくシーンなどでも巧みにカット変わりを見せずに繋ぎ、その流れるようなカメラワークは見応えがありました。
さすが『ゼロ・グラビティ』と今作で2年連続アカデミー賞撮影賞を受賞したエマニュエル・ルベツキといった感じです。
また、時おりセリフと合わさって入るドラムロールが効果的で、作品に緊張感をもたらしていました。映像にもドラムを叩く男が現れたりして、面白かったです。
そのような見たこともないような手法が散りばめられていて、映画として、芸術として、斬新で観るものを飽きさせない作りとなっています。
ストーリー的にも、かつてバードマンとして一世を風靡したリーガン・トムソン(マイケル・キートン)の、かつての栄光の呪縛から逃れられない葛藤が、家族や共演者との関わり合いを通して、表現されており、作品に入り込めました。
ラストシーンなど、解釈は人によって違うかもしれませんが、
娘のサム(エマ・ストーン)との絆を取り戻し、俳優としての人生を誰よりも本気で生き抜いた1人の男の再起のドラマに感銘を受けました。
ちなみに娘役のエマ・ストーンも、マジック・イン・ムーンライトとはまた全く異なる魅力が満載です。
予告編
スポンサーリンク