『博士と彼女のセオリー』感想。スティーヴンとジェーンが出した解に心が締め付けられる!~知られざるホーキング博士の半生とは?~
先日、『博士と彼女のセオリー』を見てきました。
スコア
★★★★★(4.5)
あらすじ
天才物理学者として将来を期待されるスティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)はケンブリッジ大学大学院に在籍中、詩について勉強していたジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い恋に落ちる。その直後、彼はALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し余命は2年だと言われてしまう。それでもスティーヴンと共に困難を乗り越え、彼を支えることを選んだジェーンは、二人で力を合わせて難病に立ち向かっていく。シネマトゥデイより
おすすめポイント
1.映像が美しい。
2.スティーヴン・ホーキング博士の知られざる半生に感銘を受ける
3.序盤の2人が恋に落ちていく過程が素敵
4.フェリシティ・ジョーンズがとにかく綺麗
5.アカデミー賞主演男優賞も納得のエディ・レッドメインの熱演
感想(若干のネタバレあり)
アカデミー賞主演男優賞を獲得したエディ・レッドメインが本当にすごい演技でした。病気によって表情が上手く出せない制限の中にあるにも関わらず、その表情からスティーヴン・ホーキング博士の感情が伝わってきました。その表情にグッときます。
ジェーン役のフェリシティ・ジョーンズもスティーヴンとの出会いから結婚生活へと進んでいく中で、非常にリアルな心の変化を、すばらしい演技で表現していました。そして美しかったです。
映画を見終わったあと、なかなか自分の中で感情を整理できませんでした。自分が男だからかもしれませんが、スティーヴンの気持ちはまだジェーンに向いているんじゃないかと思ってしまったのです。
ジェーンが協会の聖歌隊で知り合ったジョナサンを自宅に招き、食事をとるシーンのスティーヴンの表情は、明らかに不満そうでした。
それでも、自分の介護や子育てに限界が来ていたジェーンのために、ジョナサンの存在を受け入れたスティーヴン。
私としては、最後までジョナサンの存在を受け入れることが出来ませんでした。
ジェーンの気持ちが少しづつジョナサンに向かっていくのを見ているのは、とても辛かったです。
そして、ジェーンの気持ちが明らかにジョナサンのもとに向かうシーンがあるのですが、そこでスティーヴンの病状に異変が起こります。
それには本当に心が締め付けられました。
これは勘違いかもしれませんが、その後スティーヴンが家政婦ナースと仲良くなり、ジェーンに別れを切り出すのですが、あれもジェーンへの愛だったのではないかと少し思いました。
スティーヴンは頭がいいから、ジェーンの気持ちに気づき、わざとジェーンがジョナサンのもとにいけるようにしたんじゃないかと。
しかし間違いなく言えるのは、これは単なるラブ・ストーリーなんかではないということです。スティーヴンとジェーンにしか出せない解に切なくなる一方で、感動も覚えました。
そして、ホーキング博士の半生に感銘を受け、希望を持って生きていくことの大切さに気付かされました。
今までに見たこともないような素晴らしいラブ・ストーリーに出会うことができたと思います。
予告編
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