Haruの雑記ブログ

映像翻訳者のHaruです。大好きな映画やサッカーのこと、時事ネタ、文化考察まで。関心分野を備忘録的に。

人生を台無しにする消費主義社会~ムヒカ大統領のスピーチ~

一日24時間のうち我々は、どれだけの時間を自分のやりたいことに費やすことが出来ているだろうか?

自由な時間とは、自分がやりたいと思うことをしている時間。
自分のやりたいことをしている時間こそが生きる時間といえる。

物質的な欲求のために働いている時間は自由ではない。
人生で最も大切なものが、生きる時間だとしたら、私達現代人はその多くを失ってしまっている。

この消費主義社会に疑問を持たないのは非常に危険なことだ。
毎日のように、会社に行き、昼休みもろくに取れず働き、さらには夜遅くまで残業をして、それを週5日間続けている。これは、現代の奴隷制度である。

ここまでしないとこの社会がうまく回らないのは、現代の消費主義社会のせいである。24時間営業のコンビニエンスストアにスーパー、いつでも対応してくれる配送業者、親切丁寧なおもてなしをしてくれるお店。これらの全てが消費者側の視点ばかりで評価され、実際にそれを支えるために働いている労働者側の視点は全く考慮されていない。

人類がこのままの勢いで消費を続けていくとどうなるのだろうか?
先進国にいきなり原始時代に戻れといっても戻れるわけはない。

一度上げてしまった生活レベルを下げるのは、非常に難しいからだ。

先進国は発展途上国の資源を奪い、さらには戦争まで起こしている。
そうやって消費主義社会を作り上げているのだ。

幸せな人生とは一体何なのだろうか?
お金に溢れモノに囲まれた人生は幸せなのだろうか?
お金や物が多すぎると、生き方が窮屈になり、複雑になり、身動きが取れなくなってしまう。


自由に使える時間があり、その時間を好きなことで使い、自分の好きな空間で、自分の好きな人と過ごす。
これこそが本当の幸せな人生なのではないだろうか?

「そんなんじゃ生きていけないよ」とか「それは理想論に過ぎない」と思う人が多くいるだろう。だがそれは、自分の中の常識に縛られているからだ。
それに理想を求めてなにが悪い、理想を求めない人生なんてつまらない。

真剣に、自分のしたいことはなにか?好きなことはなにか?好きな場所は?大切な人は?それを考えてみると、あるべき姿が見えてくる。

この消費主義に疑問を持ち、自分のしたいことをして生きていくにはどうすればいいかを一度考えてみてはどうだろうか?

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追記

ムヒカ大統領は先日、大統領の職を退任したそうです。

お疲れさまでした。

彼の言葉はいつの時代も、我々に「本当の豊かさとは?」という問いを与えてくれます。

 


ムヒカ大統領の衝撃的なスピーチ【世界で最も貧乏な大統領】 - YouTube

 

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