ナショナルダービーで起きた珍事件 ~ジェラードの40秒での退場とバロテッリをなだめる観客~
この両都市をホームとする2チームの対戦は、古くイギリスの産業革命期から現在に至るまで、互いを憎しみ合うほどの強いライバル関係にあります。
これまでの長いライバル関係の中で、いくつもの名勝負を生んできました。
しかしながら、22日に行われたプレミアリーグ第30節、リヴァプール対マンチェスター・ユナイテッドの一戦は、これまでにない一戦となりました。
まず、この試合の注目ポイントは、リヴァプールの主将であるスティーブン・ジェラードにとって、最後のナショナルダービーだということです。
この試合そのジェラードはベンチスタート。試合は前半13分にエレーラの絶妙なスルーパスから、それを受けたマタが冷静にゴール左隅にシュートを決めました。
そして、そのまま前半終了。
後半からいよいよ闘将ジェラードがララーナに代わって出場となりました。
が!!ジェラードは前半のぬるいプレー内容を見て、自らのプレーでチームを鼓舞しようとしたのでしょうが、それがまさかの40秒でのレッドカード一発退場に繋がってしまいます。
そのシーンがこちら↓
確かに踏んでますね。
試合後のインタビューでもジェラードは「審判のジャッジは正しかった、負けた責任はすべて自分にある」と語っています。
彼にとってマンチェスターとの戦いは本当に特別な思いがあるんだと思いますが、今回は感情をコントロール出来なかったがゆえに残念な結果になってしまいましたね。
そして、ジェラードの退場のあと、マタが再びゴールを決めます。
このゴールが半端無く素晴らしいです!!
この試合全体のハイライトをそうぞ
その後、スターリッジが1点を返し、何とか追いつこうとバロテッリを投入します。
で、ここでもう1つ珍事件が起きました。
タッチライン際でスモーリングと接触したバロテッリはいつものように苛立ちをあらわに…。そこで止めに入ったのは審判ではなく、なんと観客でした。笑
そのシーンがこちら↓
後にバロテッリを止めた観客が、『あの感じでは、なんかやると思った。カードも既にもらっていたし。だから「落ち着け!やめとけ!」と説得した。ヤツは、大人しく「わかったよ」と言ったよ。』というやり取りがあったことを明かしています。
いいですね、こういうの。プレミアリーグならではの選手と観客の距離感が生んだ観客のナイスプレーです。
1度マンチェスターユナイテッドの本拠地であるオールド・トラッフォードに行ったことがあるのですが、本当にピッチと客席が近いんですよね。あれは最高です。
試合はそのまま1-2でマンチェスターユナイテッドが勝利しています。
これで、ユナイテッドはCL出場ができる4位以内確保に1歩近づきました。
いろいろあったナショナルダービーですが、見応えのある良い試合でした。